第 41 回 紅 葉 祭
第 41 回 紅 葉 祭
九月十六日(土)に紅葉祭を開催しました。川上中学校としては最後となる紅葉祭を見守り励ますかのように、太陽の光が降り注ぐ一日でした。
今年も、文化委員たちの力強い太鼓演奏から始まりました。テーマ「笑顔輝く忘れられない瞬間を✨ ☆楽しめ!!川中最後の紅葉祭☆」を堂々と宣言したオープニングが見事でした。
弁論大会では、四人の弁士による作文発表がありました。Aさんは、気持ちを込めた挨拶を交わすことで、人とのつながりが生まれること。そして、挨拶は誰とでもどんな時でも、自分から積極的に行うことが重要で、そのことが人との関わりをより大切にすることにつながると語りました。Bさんは、今も続いている戦争について考えたことを述べました。戦争で生活や命を脅かされている人たちに、私たちができることは何だろう。平和な世界をつくるために何をすればよいのだろう。思い巡らす中で、改めて平和の尊さをかみしめたと語りました。Cさんは、人の話を聞くときには、相手の話を全力で受け止め、共感することで相手に安心感を与えられるということに気付いたと述べました。「傾聴」という言葉を人生に与えてくれた人への感謝と、将来の夢である教師に向かって、傾聴の姿勢を持ち続けたいと語りました。Dさんは、コロナ禍におけるマスク着用によって、相手の顔が目から上しか見えなかったことへの戸惑いや不安を率直に述べました。そして、いつの間にか自分もマスクで顔を隠すことに安心感を得ていたことに気付き、マスクのない「本当の自分」で人とコミュニケーションをとることについて考えたことをありのままに語りました。どの弁士も、自分自身の経験や社会の在り方から、深く物事を考える姿勢が素晴らしいものでした。
「総合的な学習の時間」では、学習したことを学年ごとに発表しました。
初めに一年生の発表がありました。川上総合センターでの高齢者疑似体験や、デイサービス利用者さんへのインタビューなどの福祉体験学習で学んだことを発表しました。高齢者ケアの場には、人と人とのあたたかな交流があり、相手を思いやる気持ちが大切だということだと述べました。次に二年生の発表がありました。二年生は、夏休みに三つの事業所に分かれて職業体験をさせていただきました。それぞれの事業所の紹介や体験の内容、実際に働く体験を通して思ったことをスライドにまとめて発表しました。仕事には大きな責任を伴うのだということや、将来は人の役に立つ仕事をしたいと述べていました。最後に、三年生の発表がありました。三年生は、ふるさと学習について学んだことを発表しました。川上村のいいところを紹介するリーフレットを一人一冊ずつ作り、紅葉祭のパンフレットに挟んで配布しました。どのリーフレットも、手描きの文字や絵が丁寧で、読んでいて楽しくなる出来栄えです。また、川上村の課題や村の発展のためにできることも提言していました。
全学年による英語発表は、「English tea time」という題で行われました。実際に自分たちで作り味わったイギリスのお菓子、スコーンとフラップジャックの作り方や歴史について英語で発表しました。
語学研修発表では、留学生の方々との交流や伝統工芸体験、別府の温泉見学など、充実した研修内容や、その中で学んだことを報告しました。
コロナ禍でできなかった全校合唱も復活しました。先生のピアノ伴奏で「空も飛べるはず」を合唱しました。美しい歌声に、心地よく澄んだハモリのパートも加わり、会場が癒しの空間となりました。
生徒会が司会をする個人参加の発表は、5組行われました。
去年のクラッシック音楽から一転、今人気のJ-POP曲に挑戦し、巧みなピアノ演奏で会場を盛り上げた「Hちゃん」。サイリウムライトを手に、キレのあるダンスでスタイリッシュな姿を披露した「川上ゲーマーズ」。テンポのよい会話によって、次々と予想のできない展開で会場を笑いに包んだ漫才コンビ「Link Moon」。ほんわかするストーリーながらも、本格的な舞台セットで物語の世界観に引き込んだ人形劇「川上村にやってきたヤギたち」。キュートな振り付けの元気なダンスを、笑顔いっぱいで届けた「かわかみサイダー」。どのパフォーマンスも素晴らしく、最後まで目が離せませんでした。
全校太鼓では、息の合った音色が響き渡り、生徒たちの団結力が発揮されていました。
充実した紅葉祭は、あっという間に閉会式を迎えました。弁論大会での最優秀賞はDさん、優秀賞はCさんが受賞しました。本当におめでとうございます。
ホワイエでは、絵画や木工作品などのこれまでの学習で作った作品を展示しました。どの作品も完成度が高く、普段からの生徒たちの努力の成果が表れていました。
今年の紅葉祭のテーマ「笑顔輝く忘れられない瞬間を✨ ☆楽しめ!!川中最後の紅葉祭☆」にふさわしく、どの瞬間も楽しく、笑顔で過ごすことのできる忘れられないものとなりました。
最後になりましたが、紅葉祭を開催するにあたりご尽力いただきましたホールスタッフや教育委員会の皆様、またご多用の中会場にお越しくださった、ご来賓の皆様、保護者の皆様に心よりお礼申し上げます。