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第40回 紅葉祭

 まだまだ暑さが和らぐ気配を見せない中迎えた九月十七日。外の暑さ以上に、やまぶきホールは一年に一度の「祭」に込める生徒の熱い思いが満ちていました。今年のオープニングは文化委員による太鼓の打ち上げから始まりました。スピードが増し、力強い音が響く度に、これからの盛り上がりを予感させる見事な演奏でした。たくさんの思いを込めた第四十回紅葉祭。いよいよ開幕です。

 弁論大会では四人の弁士がそれぞれの思いを堂々と発表しました。新型コロナウイルス感染症に関わる自らの思いと将来の夢について述べた三宅叶恵さん。小学生のときに行った平和学習と現在起こっている戦争から、知る大切さを感じた脇田詩菜さん。世界で起こっている争いや日常生活の中で見えてきた、客観的に見ることの大切さについて説いた貝谷遥菜さん。思いやりのバトンを繋ぐことによって、人同士が支え合い、困難も乗り越えられると述べた中居穂希さん。四人の言葉は静かなホールに響き渡り、聴衆の心を強く揺さぶりました。

 「総合的な学習の時間」で学習したことをまとめた学年発表。社会福祉協議会で行った福祉体験を中心に、デイサービス利用者のインタビューやこれから自分たちにできることを発表した一年生。自分自身や職業について調べたこと、様々な職業に就いている人へのインタビューや授業体験について発表した二年生。川上村が四季折々に見せる豊かな自然や伝統行事の素晴らしさ、多くの人の舌を魅了する数々の特産物をクイズ形式で発表した三年生。今年も学年ごとに工夫を凝らした素晴らしいものとなりました。

 英語科発表では「It's a small world」をダンスともに英語で歌いました。途中でダンスの解説もあり、会場で一体となり楽しい時間を過ごすことができました。

 そして、生徒会司会の個人参加。今年は六組の参加となりました。愛らしいダンスを披露し、会場の視線を独り占めした「Homa」。美しいピアノの音色を響かせ、聴衆の心を魅了した「ひなちゃん」。舞台全体を使った漫才で会場を笑いの渦に巻き込んだ「Link Moon」。かわいいをぎゅっと詰め込んだダンスを披露した「川上シスターズ」。元気いっぱい、笑顔いっぱいのフレッシュなダンスを踊った「チームニューフェイス」。前を向く勇気を歌声に載せて届けた「はるほまあや」。時間も忘れるぐらい、大いに楽しむことができました。

 太鼓の衣装を身にまとった姿が舞台に現れると、これまでの雰囲気とは違った静けさが会場を覆いました。静寂を破る太鼓の音は、感動と呼ぶにふさわしいほどの響きを会場にもたらしました。

 ホワイエでは、絵画や木工工作といったこれまでの学習で作った作品を展示しました。一つ一つの作品に時間をかけて、心を込めて作っていました。日々の取り組みの一端をご覧いただけたと思います。

 今年の紅葉祭のテーマである「みんなの力で最高の思い出を!! ☆笑顔満祭紅葉祭☆」にふさわしい、まさにみんなで作りあげた紅葉祭となりました。

 最後になりましたが、紅葉祭を開催するにあたり協力していただきましたホールスタッフや教育委員会の皆様、またご多用の中会場にお越しくださった、ご来賓の皆様、保護者の皆様に感謝申し上げます。